社長就任で豹変
社長に就任してから、夫の態度は変わっていきました。家では自分が1番偉いというような振る舞いをするようになり、私や娘に対して高圧的な言い方が増えていったのです。
私がやんわり注意すると、「俺が稼いでるんだから文句を言うな! お前は何も言わず家のことだけやってりゃいいんだよ」と不機嫌になるのです。わが家の空気は次第に重くなっていき……ついには娘も父親に寄り付かなくなりました。
そんなある日、夫は笑いながら「貧相な嫁だと周囲に恥ずかしいし、離婚でもするか?」と言いました。冗談めいた口調でしたが、私はもう笑って受け流せませんでした。このままでは、私も娘も傷つき続けるだけだと思ったのです。
私は「うん、いいよ」と返しました。夫は予想外だったのか、「へっ?」と間の抜けた声を上げましたが、私はもう夫に返事する気すら起きなくて……。すぐに父へ電話をかけ、「娘を連れて実家に帰ろうと思うんだけど」と伝えると、父は迷うことなく受け入れてくれました。
こうして、私と娘は実家に引っ越し、離婚の準備を進めたのです。
娘と歩む新たな日々
引っ越し当日、夫は玄関先で「ちょっと待てよ! 本気かよ!?」などと慌てていましたが、私は「あなたが離婚しようって言い出したんでしょ?」とだけ返し、取り合いませんでした。そして、弁護士に相談しながら離婚の手続きを進め、最終的に離婚が成立しました。
別れてから知ったのは、企画は私が考えていたため、夫は仕事で思うような結果を出せず、苦戦していたということです。義父も、元夫の働きぶりに「こんなはずじゃなかった」とぼやいていたと、あとから聞きました。
一方の私は、両親と娘に囲まれながらとても平穏に暮らしています。娘は、転入した幼稚園でたくさんお友だちができ、毎日楽しそうです。私も、これまでの経験を生かせる企画マーケティングの仕事に就き、新たなやりがいを見つけました。これからは、娘との毎日を今まで以上に大切にしながら、私自身も無理をせず、自分らしい人生を歩んでいきたいと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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