
僕は長年、両親が経営する従業員20名ほどの実家の会社で、真面目に働いてきました。しかし、両親は昔から愛嬌があり要領のいい弟ばかりを溺愛し、口下手な僕は家族の中で冷遇される存在でした。そのため僕は、実家の会社で働いてはいましたが、家族と離れてひとり暮らしをしていました。
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結婚報告をしたけれど…
そんな僕にも縁があり、将来を共にしたいパートナーと出会うことができました。その女性と結婚式を挙げることになったのです。彼女とは、仕事の付き合いで出会い、最初は仕事の話で意気投合。連絡先を交換し、何度か会ううちに交際に発展しました。
両親に結婚の報告に行った際は、両親から「お前の相手なら、どうせ大した人じゃないだろう」と言われ、両親は妻の勤務先や仕事内容について興味すら示さず……。挨拶もそこそこに追い返されてしまったため、両親は妻の素性を詳しく知らないままでした。
実は、妻は自社の主要取引先の責任者。最近着任したばかりの責任者だったため、経営陣である両親と直接顔を合わせる機会がなかったのです。
結婚式当日にかかってきた電話
そして迎えた結婚式当日。僕と妻が控室で準備を進めていると、僕のスマートフォンに父からの着信が。嫌な予感がしながらも電話に出ると、電話の向こうからは両親と弟の笑い声が聞こえてきました。僕は妻にも聞こえるよう、スピーカーフォンにしました。
父は悪びれる様子もなく「昨日の家族会議で、弟が会社を継ぐことが正式に決まった。今日はそのお祝いで、地元の重要な取引先の社長から急きょゴルフコンペに誘われたんだ。弟を後継者として紹介する絶好の機会だから、お前の結婚式は家族全員欠席する」と告げてきて……。
後ほど聞いた話ですが、弟が会社を引き継ぐことは前々から決まっていたそう。ゴルフコンペの日程もあらかじめ決まっていたのに、あえて結婚式当日まで僕に報告してこなかったようです。
いくら弟がかわいいとはいえ、一生に一度の晴れ舞台を当日にドタキャンする理不尽さに、僕は言葉を失いました。すると、隣にいた妻が静かに口を開きました。







