
僕は20代後半のシステムエンジニアです。転職して今の会社に来てから、もうすぐ1年が経とうとしていたころ。その日は職場交流会のバーベキューで、僕は肉と野菜の焼き担当を任されていました。隣ではアルバイトで働いている大学生のA子さんが手際よくトングを動かし、味付けの加減まで気にしています。いい匂いが立ちのぼり、場も和んできた――そのときでした。
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バーベキューで事件がぼっ発!
背後から近づいてきたのは、人事部の部長でした。普段から肩書きを盾にして、部下にキツい発言を浴びせることがあるようです。部長は網の上をのぞき込み、わざとらしく眉をひそめました。
「君たちみたいな若造が焼き担当か。経験が浅いと焼き方にばらつきが出るぞ」
僕の後ろにいたA子さんは慌てて振り返り、「一生懸命やらせていただいています」と緊張しながら部長に答えました。
しかし部長は肉を見つめ、「焼きが甘いな」とひと言。さらには肉の1枚を取り上げ、「これはなんだ? 虫かゴミが付いているように見える。これは食べられないな」と言い放ちました。
そして、部長は肉をゴミ袋に捨てようとしたのですが、手元を滑らせたようで、肉が地面に落ちてしまったのです。さらに歩こうとした拍子に、部長はその肉を踏んづけてしまいました。
静かに登場したのは…
思わず僕は「部長、それは黒こしょうだと思うのですが……!」と声を上げました。
部長の顔が一気に険しくなります。「黒こしょう? 虫やゴミと黒こしょうの違いを私がわからないとでも?」。空気が張りつめた瞬間、落ち着いた声が割って入りました。
「どうかしましたか?」
現れたのは我が社の社長。部長はすぐに姿勢を正し、「社長! 新人の焼いた肉に問題があり、異物も混入していたため廃棄しました。食の安全のためです」と説明しました。
その瞬間、A子さんが慌てて言いました。「お姉ちゃん、ごめん! 私が焼いていたんだ……」







