新婦がまさかの行動に
すると、新婦が突然、僕の元に駆け寄ってきて、まさかの言葉を発しました。「ねえ! 私たちよりを戻しましょう!」と。これから結婚式を挙げようとしている人が何を言っているのだと思いました。それに僕たちが別れた理由は、彼女が今、結婚式を挙げようとしている新郎を選んだからです。彼女は彼を選び、僕はフラれてしまったのです。
「悪いけど、僕はもう君とは関わりは持たないつもりだから。新郎のお父様との関係があったから結婚式に参加したんだ。どうかお幸せにね」。そう伝え、僕と秘書は一礼をし、控室を後にしました。
その後の披露宴は……正直、新郎新婦や彼らの家族にとっていい思い出にはならなかったと思います。
新郎の友人代表スピーチで、彼が「父の会社で頑張っているけれど、なかなか成果が出せていないこと」「最近は転職活動を頑張っている」ということが明かされてしまったのです。その瞬間、新郎新婦の顔は凍り付き、新郎が「成績優秀、次期社長候補」と思い込んでいるゲストたちは、衝撃の事実に騒然としていました。
せっかくの結婚式でしたが、終始、気まずい雰囲気のまま終わることとなったのです。
プライドをへし折られた夫婦の末路
それから数カ月後、なんと僕の会社へあのときの新郎がやってきました。彼は新規事業のプロジェクトを立ち上げ、僕に協力してほしいと言います。彼の父とは懇意にしていますし、協力できることはしたい……そう思っていましたが、彼が持ってきたプロジェクトの資料を見ると、彼が提案しようとしているサービスは、他の同様のサービスをかき集めたようなもの。「いいものを作ろう」という姿勢は見えませんでした。どこか危うさも感じたため、僕は「協力できない」と伝えることに。すると、彼は悪態をつきながら帰っていきました。
その後、噂で聞いた話ですが、なんと彼は僕に断られたサービスを半ば強行突破するかたちで運用開始したところ……権利侵害がわかり、大変なこととなったようです。もちろん、会社からは解雇されたようでした。そして、こういった大変な状況こそ夫婦の絆が試される場面だと思いますが、なんと彼と元カノは離婚したのだとか。2人が今どんな生活をしているのかは、もう僕にはわかりません。
一方、僕のほうは仕事は順調で、会社もかなりいいほうへ進んでいます。あの彼の父とも会社での取引は続けています。恋愛のほうは、元カノとのこの結婚式の一件があったので「しばらくいいかな」という気持ちでしたが……一生懸命僕を支えてくれていた秘書が、僕の中でとても大切な存在になっていることに、気づいてしまった今日このころです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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